死ぬことを想像することは、縁起でもないと敬遠する人がいます。確かにその通りですが、真剣に最期のことを考えることで、遺された家族に負担をかけずに済みます。葬儀・告別式について書き記しておくことで、混乱は少なくなるのではないでしょうか。
それらを含めて終活と呼び、近年は人気が高まっているようです。中でも人気を集めているのが、遺影の撮影ではないでしょうか。あるデータによると、急な葬儀で遺影選定に苦労した人は六割以上に及ぶそうです。故人の最も輝いている表情を遺影にすることで、いつまでも思い出が色褪せることはないはずです。
もう一つが、デジタル機器のパスワード問題です。亡くなった後には、パソコンやスマホのデータを整理する必要があります。エンディングノートにパスワードを書いておくことで、遺族の混乱を防げるのではないでしょうか。
2012年ころから「終活」という言葉がとても注目されるようになりました。終活とは、自分の人生の最後をどうするか、具体的に考え行動することを言います。たとえば、自分の葬儀はどこでどんな形で行いたいか、お墓はどうしたいか、財産はどうするかなど、残された家族の負担を減らすためにも有効です。
遺言というと何だか大げさな物になるのですが、これらの自分の意思をエンディングノートという形でまとめる方が増えています。エンディングノートには、葬儀やお墓のこと以外にも、家族に向けたメッセージなどを書き残しておく方が多いようです。
高齢で自分の最期をリアルに感じている世代の方はもちろん、30代〜のまだ若い世代の方でエンディングノートを作っている方もいます。事故や病気などはいつ自分の身に降りかかってくるかわからないので、年齢に関わらず、いつも頭の片隅には終活というワードを置いておくと良いかもしれません。