大切な人の訃報を受けたときは、マナーをきちんと守って葬儀に参列し、正しくお悔みの気持ちを伝えることが大切です。マナーや作法を身につけていなければ自分が恥ずかしいばかりか、遺族の方に失礼にあたってしまいますので、社会人になったらきちんと勉強して頭に入れておくことが大切です。
まず、頭に入れておかなければいけないのが、服装や身だしなみに関することです。たとえば、女性の場合は黒のワンピースやアンサンブルなどを選び、ナチュラルなメイクをするのが基本です。肌が露出してはいけないので、ひざ下のスカートを選ぶなど、細かな点まで気を配りましょう。
さらに、髪が長い場合は、きちんとまとめておくことも大切なポイントです。服装のほか、香典やお焼香に関することも覚えておかなくてはいけません。たとえば、香典をご霊前に供える際は、自分から表書きが読める向きにして供えるのが基本です。
また、どれくらいの金額にしたらいいのか迷ったときは、インターネットを活用すれば、香典の目安が一覧で掲載されていますので参考になります。ちなみに、喪家が香典を辞退する場合もあるようです。そんなときは、無理に渡すことは控えるようにしましょう。
もちろん、正しいお焼香のやり方も頭に入れておかなければいけません。基本的には、まず遺族に一礼をしてから焼香台の前に進み、遺影か本尊に頭を下げて黙礼をします。そして、右手で香をつまみ、額のところまで持っていき、静かに香炉にくべます。これを宗派で定められた回数だけ行います。最後に合掌礼拝をしてから、遺族に一礼して退きます。お焼香の細かな作法は宗派によって異なりますので、葬儀に参列するときはあらかじめ宗派を確認しておくと安心です。